Happy Christmas – John Lennon


人の記憶と言うものは、実に不確かである。
とりわけ記憶力が人より長けて居るわけでもない私にとっては・・・
現実に起きた事が、時の経過と共に大きくもなり小さくもなる・・・
それを避けるべく、大切な事だけでも、記録する事にしている。
前置きが長~くなってしまった。

12/13日17:45pm 頃、いつもの如く、成田空港にて本館からシャトルでサテライトへと移動。
出発寸前のシャトルを横目に、次のシャトルへ乗った・・・途端に出発のアナウンス。
えっ?? 他に誰も乗って居ないのに、と思った瞬間・・・
入口からマネージャーらしき人、他スタッフと共に あの人・・・オノ、オノ ヨーコが向かいの席に座った。
思わず『こんにちわ』と、会釈をするとこちらにも返してくれた・・・
それにしても、とても優しい穏やかな眼差しであった。

シャトルの中には、私たち夫婦とあちら側が4名。
航空会社の付き添いの方が中央に立ち満面の笑みで両方向に気を配る。
あちらには、失礼のない様、こちらには、失礼を働かないよう。
微笑みの意味が違う・・・思わず中央の笑顔の方に『イラシテタンデスネェ』
ドアーが閉まってから到着まで何分だったのか・・・こちらから(勿論)会話などできるはずもなく
ただただ、終始、笑顔とうなづきのような会釈の様でもある首振りの応酬。
あの空気感・・・ヨーコさんは、いつもの白いボルサリーノでは無く、
キャスケットを斜めに被り、黒いシャツとスーツ姿。
もの凄い‼ オーラ。
ジョン レノンが隣にいる様だった。

写真ダメですよねぇー。の声も虚しく、目の前に居るのに
~オアイデキテコウエイです。の一言も言えず、
せめて後姿を撮ろうとするがそれも叶わず・・・ただただ、後姿を見送った・・・
シャトルも有名人が乗る場合は貸切にするらしい・・・偶然にも私たち夫婦は乗って、
そして、閉まった・・・っと言う事のようで・・・なんとも幸せの瞬間でした。

この出会いによって、10年以上前にネパールに行った時の事を思い出した。
ネパールの地に降りたった時、大きな何かに
—言葉でどう伝えて良いか分からない—
優しく包まれる感覚を覚えたのを思い出した。
母なる大地と言う言葉がぴったりの場所・・・
昔、ジョンとヨーコもしばらくネパールに居たと聞いた事・・・
偶然の出会いによって、忘れかけていた思い出が鮮明に蘇えってきた。
私たちにとっては、最高に幸せな一日でした。

いつまでも色褪せないこの曲を聴きながら、素敵なクリスマスを・・・